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「部活動を理由とした中学校指定校の変更」の提案→実現へ

自分の住む学校域の中学校に今まで続けてきた部活動がない場合、
野球やサッカーであれば、クラブチーム等の地域の受け皿があるが、
地域にまだ受け皿のないような種目だとどうしているのでしょうか。

ある生徒は違う種目を選んだり(そうせざるを得なかったり)、
またある生徒は何らかしらの理由を作って、その部活のある隣の学区域の中学校に進学したり…
後者の場合は、本人も親も”なんとなく後ろめたい気持ち”で3年間過ごしている、という声を聞いた。

また、中学校を自由に選択できる他市の保護者アンケートでは、
中学校を選択する場合に重要視するものとして
進学先・部活動・友人関係・本人に決めさせたい
という理由が多くなり、
小学校入学時の重要視するものとして圧倒的に”学校までの距離”とする傾向からみると、
その違いが如実であった。

中学校の部活動(運動部)は現在どのような状況なのであるか今年2月に要求をしたのが、下の資料

  • ①私が第二中学校に通っていた頃は、例えばハンドボール部など様々な種目の部活動があったが、現在は割りとメジャーな部活でも学校によっては無い
  • ②南中学校は中庭にテニスコート(市民開放している)があるのに、テニス部が無い
  • ③二小・本町小を中心として活動するミニバスケットボールチームがあるのに進む先の第一中学校には、バスケ部が無い

などなど、ビックリする内容であった。

中学校教員は忙しくて、なかなか部活動の顧問になれない(なりたがらない)のが原因なのか…
ある部活動があったりなかったり学校によって差があり、これは大人の事情とも言えよう。

であれば、放課後お隣の中学校に行って、いわゆる”合同部活動”ができるかどうか調べたところ、
下の資料の②-Cでは
「双方の学校で、部活が成立していることを原則とする」と規定がある。

ということは、”合同部活動”の概念は、生徒数が少なくなってチームスポーツでいうと1チーム作れないような状況になった場合の想定であり、そもそもその中学校に部活が無ければ成立しないものであることが分かった。

では、ある種目・部活の指導経験がある人を教員として確保することはできるのか?という問いに対して、教育委員会より
「新規の部活動を設置するための教員配置の例はいままでない」→あくまでも授業・勉学が優先
「中学校の部活動は、生徒の実態や地域の要望に応じて校長が設置するものであるが、その一方で、中学校の生徒数・教員数によって、新たな部活動を設置するためには、既存の部活動を廃止する必要に迫られることもあり、難しい状況。顧問のなり手がいないという課題もある。」→現状で精一杯である
という答弁をもらった。

であるならば、続けてきた種目の部活が、その生徒の住む学区域の中学校に存在しない場合、
その部活動が存在する中学校を選ぶことができるという【選択肢】を与えてあげないか、
という主張を今まで繰り返してきました。

上の本人資料の右側は、多摩26市で部活動を理由として指定校変更をできるかどうかを調べたもの。

本市を除く、25市中21市が、【部活動理由の選択肢あり】
教育委員会もこの状況を概ね認めた。

大切なのは、選択肢を見せて(与えて)あげること
そしてその選択肢を「本人が選ぶこと」だと思っています。
友人関係が一番で中学校で違う部活動をしたっていいし、
部活動を続けたいからといって小学校の友達とは異なる中学校を選んでもいい
ただ、その選択肢すらないという現状を少しでも変えたい…

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そんなこんなで苦節2年ほど…
先日11月10日(火)の教育委員会定例会において、
小金井市で部活動を理由とする中学校選択(指定校変更)が来年度の中学1年生(現小学6年生)からできるようになりました!!!

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12月から申請ができるということです。

要件は、
◇1年以上の活動実績があること
◇住む学区域の指定校にその部活が無いこと。隣接している学区域の中学校にその部活があること。
◇在籍する小学校・進みたい中学校の校長先生との面談
とのことです。


事前の相談は教育委員会学務課(042-387-9874)で取り合ってもらえます。
部活動推し沖浦あつしのブログ最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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