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市民に早期竣工が望まれているのは何故か

今日は、市民の方にぜひ読んでいただきたい内容です。

新庁舎・新福祉会館建設に関して、6月4日、私が行った一般質問の抜粋です。
動画はコチラ↓ (1:56:50~)

写真:庁舎建設予定地(蛇の目ミシン工場跡地)

建設事業は、基本計画策定→設計事務作業(基本設計→実施設計)→建設工事着工と進んでいきます。

本市では、現在、基本設計が終了し、その基本設計案に関するパブリックコメントが終了した時点です。
団体からのご意見も含め150人の意見でした。全て目を通しました。

傾向を振り分けてみたところ、

※建設自体に反対 1人

※庁舎建設予定地への建設反対 1人

※耐震構造のご意見・不安(免震構造不採用も含む)、焼却場やレストランや学童など基本設計案に含まれていない施設などの要望など根本を見直さないとできないような要望や心配や疑念、色々な方向に及んで意見が一方向にまとまっているわけではありませんが、それら全てをまとめて「基本設計案ちょっと待ってよ」としてカウントしたところ 58人

※いよいよですね、早期竣工をという声、前向きな提案、そして一番多かった広場に関する要望など市が実施設計の中で検討・改善していくことを明言している項目についての要望・意見の総数をカウントしたところ 90人 

大体6割の市民がいわゆる「基本設計案を容認」している。

(パブリックコメントの中で)私が印象に残った方のご意見を紹介します。

  • ☆中央線で帰ってきたとき「ただいま」とホッとできるアイデンティティのある何かを建物に持たせてほしい。
  • ☆新庁舎の詳細が分かりホッとしています。昭和33年から在住の86歳です。完成が2024年とのこと。まだ生きていられて立派な新庁舎がみられるかどうか危ういと思っています。くれぐれも工期がだらだらと遅れないようにお願いします。
  • ☆賃料、早期解消のため早く使用可能にすることが大事、理想的な庁舎・福祉会館を求めるのは資金が十分ある場合

庁舎問題の本質とは

6月4日、私の一般質問では、
賃貸庁舎である現在の市役所第2庁舎はすでに27年間賃借し続け、庁舎借上料だけで総額約62億円。今年度の第2庁舎の借上料は約2億2,000万円で間違いないか。の質問に「間違いございません」という市総務部の回答を得た。

【庁舎問題の本質は何か①】

借上料とは、建物を使用すれば通常かかる維持管理費などを除き、単に庁舎を賃借していることに対してかかる賃借料のこと。

この賃借庁舎状態に対して国も東京都も大丈夫?なんて声かけてくれません。

庁舎建設はその自治体が主体的に動いていかないと誰も助けてくれない事業。こんな大金払っているのに何十年も庁舎建設に向けて手を打ってこなかったことが問題の本質であり、例えば図書館などの他の施設の老朽化建て替え問題に手が回せずまちづくりが他市に比べどんどんと遅れてきた。

だから、この賃貸庁舎を解消しなければ、他市よりもっともっと遅れてしまう。

このような過去の市政の根本的問題のある中で、何年も何年も同じこと繰り返してないで、庁舎早く立ててくれ。これが私がまちを歩き、聞いた市民の声。

【コロナの影響による議論】

いま一方で、このコロナ禍だから実施設計を凍結したほうが、という意見が議会の中にある。(なのに、水面下では紙一枚で約8億円増額要求の申入れを提出しており、表裏の主張が矛盾しているのであるが…)

この間、私も、不急な事業は中止して不用額をコロナ対応へ回してほしいという要望を提出しているが、この新庁舎・新福祉会館建設に関しては、軽々しく中止してはいけない重要な事業と考える。

なぜか…
この問題の本質は何でしたっけ…

【近隣他市でも庁舎建て替えに向けて事業を進めている自治体がある】

国分寺市では庁舎建設基本計画を策定しこの6月からパブリックコメントを行っています。来年4月から設計に着手し、2年後7-9月ごろ着工、4年後10月末の竣工を目指し、事業は止まることなく進行している。

また、清瀬市では昨年の5月より新庁舎建設の工事に着工し、来年5月の新庁舎での業務開始のスケジュールがあり、工事の進捗状況の写真もHPに掲載されているほど、中断・中止は何らしていない。

自前の庁舎を建て替えている近隣市でも着々と事業を進めているのに、賃借し続けている本市が庁舎建設事業しかも実施設計という事務作業を凍結する必要がどこにあるのでしょうか。

【庁舎問題の本質は何か②】

今一度、申し上げますが、
先ほど挙げた市役所第2庁舎の借上料、年間2億2,000万円は、一日いくら払っている計算になると思いますか。

一日60万円

開庁日であろうがなかろうが、コロナ禍であろうがなかろうが新庁舎を建てない限り一日60万円の賃借料はかかり続ける。寝て起きたら一日60万円かかる、まったなしです。

この時点で立ち止まっても、遅れた期間の賃借料は決して戻ってきません。結局庁舎建設にかかる総費用がかかります。単に「コロナ禍だから事業凍結」は市民の理解が得られません。

3年前の市議会議員選挙で当選した議員の中で14名が庁舎の「早期竣工」を選挙公報に掲載しています。

(当時の選挙公報)
https://www.city.koganei.lg.jp/shisei/466/kakosennkyo/D100101020151208.files/senkyokoho.pdf

まとめ

ある方は、早く安く
ある方は、建設的な議論ができる議会が必要
と庁舎建設について語られています。

市民に対しては、早期竣工を唱えているにも関わらず、
議会の中では、これじゃダメ、そっちがいい、でもそれじゃやっぱりヤダ、そんなことを繰り返した経緯があり、やっといま基本設計が終了したところ。

私たち自身がいつのまにか一日60万円かかっていることを忘れてしまってませんか。

時間がたてばたつほど足元には賃貸庁舎の借上料はどんどん膨らんでいく。

そしてまた選挙になったら庁舎問題の早期解決ってやるんですか、何年こんな繰り返しをしてるのか、いい加減次の段階に進みましょうよ、という市民の声がいまにも聞こえてきそうです。

清掃関連施設を仮移設せず建設をするという設計の自由度がせばまった状況、これは議会がそれを選んだわけであり、建設予定地には中央線高架側は低層建物しか建てられないとか、道路の接道が敷地の西側だけしかないなど、様々な制約があって、この時点で誰もが想い描いくような100点満点のものではなくなっていることも確かです。

一つの建物を建てるということはなかなか大変で、よりよい庁舎を、もっとよい庁舎をと求めていけば、100点に近くなると思いますが、全て叶えようとすれば、時間とコストは青天井へ。

庁舎建設の早期竣工がなぜ望まれているのか、本質は何でしたっけ?

今そしてこれからしなければいけないことは、

  • ①コスト抑制への最大限の工夫
  • ②現地へのアクセスや一番多かった広場への声には最大限応えていくこと
  • であり、実施設計段階においてしっかりと検討すること。

以前から何遍も申し上げてきましたが、

市民にとって一番の関心事は、
いつ建つの?

もう一つ挙げるとすれば、
そこで何ができるの?

これが私が早期竣工を掲げ、まちを歩き、肌で感じた大半のご意見であり、
これら市民の声こそ、庁舎建設に関する私の信念、原点です。